遺品整理の注意点!事前準備や自分で行う際に気をつける事を解説
家族や親戚が亡くなると、遺族が遺品整理を行います。しかし、初めて遺品整理をする時は、何をするのか、事前に確認することや注意点はあるのかなど、わからないことも多くあるでしょう。そこでこの記事では、遺品整理の事前準備や自分で行う際の注意点を解説します。
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遺品整理を行う前に確認しておくべきこと
遺品整理を行う前に確認しておくべきことは、以下の3つです。
- 遺言書の確認
- 故人の債務状況の確認
- 家族・親戚への相談
遺言書の確認
遺品整理を始める前に、遺言書の有無を確認しましょう。遺言書には財産分与や相続について書かれており、法的効力があるため従わなくてはいけません。
残し方は、手紙や日記、手帳、エンディングノートなど様々な方法があるので、故人が使用していた机の引き出しや金庫など、あらゆる場所を確認する必要があります。また、遺言書に封がしてある場合は家庭裁判所で検認が必要なので、勝手に開けないようにしましょう。
故人の債務状況の確認
遺品整理を行う前に、故人の債務状況を確認しましょう。亡くなる時は、財産を残している場合もありますが、負債を抱えている場合もあります。相続人は負債も引き継ぐ義務がありますが、債務状況を確認して、負債額が多い場合は相続放棄を選択することもできます。ただし遺品整理を始めてしまうと、相続を認めたと判断されてしまうため、遺品整理を行う前に債務状況の確認が必要です。
家族・親戚への相談
遺品整理を行う時は、あらかじめ家族や親戚に相談して、トラブルが起きないようにしましょう。故人の遺品には、価値のある物や家族との思い出の品などがあります。勝手に処分すると親族間のトラブルにつながりやすいので、遺品整理の前に確認することが大切です。
遺品整理を自分で行う際の注意点
遺品整理を自分で行う際の注意点は、以下の4つです。
- 必要な物の準備
- 家族間での情報共有
- 不用品の処分方法の確認
- スケジュールの確認
必要な物の準備
遺品整理を行う時は、作業に必要な物を準備しましょう。最低限必要な物は、以下の通りです。
- 軍手
- マスク
- ゴミ袋
- 段ボール・荷造り紐
- 清掃用品
- 筆記用具・ハサミ
事前に揃えると、当日の作業がスムーズになります。ゴミ袋や段ボールには、「処分するもの」や「残すもの」などのラベルを貼ると、仕分けしやすいです。必要な物を揃えて、作業当日の負担を減らしましょう。
家族間での情報共有
家族や親戚と一緒に作業を行う場合は、以下の情報共有が必要です。
- どの部屋から整理するか
- 役割分担はどうするか
- 残すものの基準は何か
- 何を形見分けするか
先に決めておかないと作業が進まなくなるので、前もって話し合いましょう。特に、残す基準を明確にしておかないと、捨てるか迷ったり、必要な物を捨ててしまったりする可能性が高くなり、時間を浪費してしまいます。親族間のトラブルを避けるためにも、情報共有はしっかり行いましょう。
不用品の処分方法の確認
不用品の処分方法を確認しておかないと、捨て方がわからず困ることがあります。故人が住んでいた地域のゴミ出しルールを確認するとともに、家電や骨董品などを買取しているお店も調べておくと良いでしょう。また大型のゴミは、事前に依頼が必要な場合もあるので、そちらも合わせて確認することが大切です。
スケジュールの確認
遺品整理を行う際は、賃貸住宅の退去日やゴミ出しの日程など、スケジュール確認を行いましょう。賃貸住宅は、退去日までに部屋の明け渡しができないと、家賃の発生や次の入居者や管理会社に迷惑がかかります。ゴミ出しも地域のルールがあるので、日程を確認してスケジュール通りに捨てることが大切です。
遺品整理は準備を整えて行いましょう
遺品整理を行う時は、事前に遺言書と債務状況の確認、家族や親戚への相談が必要です。これらは後々のトラブルにつながる可能性があるので、忘れずに行いましょう。また、自分で遺品整理を行う際は、作業当日までに必要な物やスケジュールを把握する必要があります。準備を整えて遺品整理を行いましょう。